ケニアの首都ナイロビの中心から5kmほど離れたアフリカ最大規模のスラム街、キベラスラム。その中にある学校が「マゴソスクール」です。
幼稚園から小学8年生までの子どもたち約500人が通っていて、日々それぞれの学年のクラスで勉強しています。
ここにいるのは、スラムの貧困家庭の子どもたちです。中には、孤児や元ストリートチルドレン、虐待を受けたり生きるために働かざるをえなかったりした経験を持つ子どもたちもいます。
今、マゴソスクールに救い出された子どもたちは、スクールのスタッフやOBOGに支えられながら、”大切な居場所”で多くのことを学んでいます。
マゴソスクールとの出会いはMISIAとアフリカの関わりの原点で、10年以上にわたって繋がりを持ち続けています。

※現地プロジェクト撮影協力：井上清司、Smith Cornelius

マゴソスクールは、過酷な状況にいる子どもたちを救い出し、初等教育を提供する場所として、キベラスラム在住のリリアン・ワガラさんと、ケニアに暮らす早川千晶さんによって1999年に設立されました。
毎日子どもたちに勉強を教えるだけでなく、給食を無償で提供したり、その後の進学をサポートしたりしていて、ケニアでは珍しい障がい児学級も開設しています。
さらに、OBOGや子どもの保護者、近所の若者など多くの人を受け入れ、子どもたちが暮らすことのできる施設の運営や職業訓練なども行なっています。
マゴソスクールは寄付によって運営されていて、日本での支援の受け入れは「マゴソスクールを支える会」が担っています。

http://magoso.jp

ザンビアは1964年にイギリスから独立して以降、内政が落ち着いている国の1つです。そのために周辺の国々から難民を多く受け入れていて、国内にいくつかの難民キャンプがあります。今回協力してくれたのはメヘバ難民キャンプ地域※の3つの学校。
2019年、TICAD7の名誉大使を務めたMISIAは、JICA（国際協力機構）のミッションでメヘバを訪れ、子どもたちと触れ合いました。

※メヘバ難民キャンプは通称であり、正確には「元難民再定住地」と「難民居住地」の2つのエリアで構成されています。

※現地プロジェクト撮影協力：井上清司

“元”難民の子どもたちが通う「再定住地」にある学校です。ザンビアでは政策として元難民が望めばザンビアの滞在許可を取得でき、住む場所も提供されます。この場所が「再定住地」と呼ばれ、生活の基盤を作り安定して暮らしていくために日本の団体などが支援に入っています。

さまざまな国から来た難民の子どもたちが学ぶ学校で、周辺に住むザンビアの子どもたちも通っています。学校では多様な言語が飛び交いますが、子どもたちはそれぞれに友達関係を築いて、一緒に勉強したり、遊んだりしています。

AAR Japan［難民を助ける会］は、国連に公認・登録された「日本生まれの国際NGO」です。1979年にインドシナ難民支援を目的に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら、65を超える国・地域で支援を展開し、現在は世界16カ国で活動しています。政治・思想・宗教に偏らずに活動することを基本理念とし、難民支援や地雷・不発弾対策、災害支援など、６つの分野で活動しています。メヘバでは、再定住地の元難民の生計活動支援事業を行なっています。

https://aarjapan.gr.jp

“MISIA HEART FOR AFRICA”は、2022年8月27日(土)、28日(日)にアフリカ・チュニジアで開催される第8回アフリカ開発会議（TICAD8）の「パートナー事業」に認定されています。
TICAD（Tokyo International Conference on African Development）は、アフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年に日本政府が主導してスタートしました。
前回2019年に横浜市で開催された第7回アフリカ開発会議（TICAD7）では、アフリカ53か国の代表と、さまざまな国際機関や民間セクター、NGOの代表者など10,000人以上が参加しました。
MISIAはこのTICAD7で名誉大使を務め、絵本の出版や学生への講演、ザンビア訪問など、アフリカと日本の関係発展のための活動に尽力しました。（外務省HP参考）

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ticad/index.html